Russia
Overseas
▽香り▽19世紀 フランス彫刻家【Hip.Moreau イポリット・モロー】作 ブロンズ彫刻美人象 高さ約53.5㎝『Hesitation ためらい』在銘・鋳造印有り ご覧いただきありがとうございます。 19世紀フランス彫刻の優雅さと、ベル・エポックの美意識を今に伝える、珠玉の女性像。 フランスを代表する彫刻家の一人、イポリット・モロー(Hippolyte Franois Moreau/18321927)による作品《HSITATION(ためらい)》をご紹介いたします。 柔らかく身をかがめ、静かに視線を落とす一人の乙女。 その表情には、わずかな微笑みとともに、何かを思い巡らせるような繊細な感情が宿っています。 作品名である「HSITATION」は、フランス語で「ためらい」「躊躇」を意味する言葉。 単に女性の美しさを表現するのではなく、その心の奥に秘められた一瞬の感情を立体芸術へと昇華させた、実に詩情豊かな作品です。 フランス彫刻の名門、モロー一族 イポリット・モローは1832年、フランス・ディジョンに生まれました。 父ジャン=バティスト・モロー、兄マチュラン・モロー、弟オーギュスト・モローも彫刻家という、フランス彫刻界に名を残した芸術家一族の出身です。 パリで彫刻を学び、1859年より権威あるパリ・サロンに作品を出品。 女性像や寓意彫刻、自然を題材とした優美な作品を数多く手がけ、19世紀フランスの装飾彫刻において独自の美意識を確立しました。 古典彫刻に由来する均整の取れた人体表現と、ロマン主義的な詩情を融合させたその作品は、今日においてもヨーロッパの美術市場で愛好されています。 本作で特筆すべきは、女性の自然な身体表現と、細部にまで行き届いた彫刻の完成度です。 緩やかに前傾した上半身、柔らかく伸びる首筋、肩から背中、腰へと連なる流麗な曲線。 繊細に表現された指先や足先、丁寧に結い上げられた髪、背中へ流れ落ちる豊かな巻き髪に至るまで、優れた造形感覚がうかがえます。 本作品には、台座部分に彫刻家の署名「Hip. Moreau」が鋳込まれています。 さらに正面には、作品名を示す「HSITATION」の金属製銘板を備えています。 注目すべきは、彫刻本体に確認できる円形の鋳造所印です。 作者の署名、作品名を記した銘板、そして鋳造所印という三つの要素が揃っていることは、本作品の来歴や製作背景を考察するうえでも興味深い特徴といえるでしょう。 全高53.5cmという堂々たる存在感。 単なる装飾品の域を超え、フランス彫刻芸術の優雅さと豊かな物語性を楽しめる作品です。 時代を超えて愛される美しい女性像として、ぜひ大切なコレクションの一つにお迎えいただきたい逸品です。 サイズ 高さ約53.5㎝×幅約18㎝×奥行約22㎝×重さ約5.3㎏ 状態 良い状態です。 経年によるヨゴレやスレ、キズ等があるかもしれませんが、 その他特筆すべき致命的な・目立った大きな傷みは見受けられず総じて良好な状態です。 お写真も併せてご確認ください。